11月02日 決算特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 まず、137ページの商工費の6、3M運動推進経費について、お伺いします。
 墨田のものづくりは観光資源としても大変すばらしいものです。小さな博物館や工房ショップは外国人観光客にも大変おもしろいところです。墨田区のものづくりを海外に宣伝するためには、まず外国人観光客に見てもらって、SNSなどで発信して載せてもらうことが一番効果があると思います。つまり、外国人観光客がタダで海外に外国語で宣伝してくれるわけです。そして、国際的に有名になってくれば、海外からバイヤーが来るようになると思います。ただ、残念なことに、現在は外国人に慣れていないので、観光客が来るのを怖く思ったり、迷惑に思っているところが多いように思います。これまで、外国人に会ったこともないし、英語もできないから当然だと思います。
 墨田区は、今年の5月に外国人観光客のためのスペシャルツアーをやりました。すし屋ですしを食べたり、神社を訪問しましたが、主な目的はお店の人に外国人との接し方を教えるためです。これはすばらしいイベントだと思います。英語のメニューも墨田区の支援でつくりましたので、お店の人は外国人のもてなし方を習うことができました。是非これと同じイベントを3M運動にも取り入れていただきたいと思います。
 また、外国語のパンフレットも作成すれば、外国人観光客を受入れやすくなります。そして、なるべく多くの外国人に墨田の製品を知ってもらい、世界中に発信してもらいたいと思いますがいかがでしょうか。

 

 

◎産業経済課長(中山賢治君) 
 外国人向けのスペシャルツアーですが、これは今年度、商業インバウンドの対策として行っている英語メニューの作成事業あり、そちらを委託している事業者が独自に試行的に実施したものです。結果としては、外国人の方に墨田の魅力を紹介するとともに、大変喜ばれたと伺っています。
 一方で、ご指摘のとおり、おすし屋の店主からは、外国のお客様をお迎えする実際の接客方法がよく分かったといったような好評を得たところです。
 今後、こういった3M運動、小さな博物館、工房ショップなども展開する上では、更に外国人のお客様にもおいでいただくことが必要だと考えており、現在、商業振興のインバウンド対策事業として行っている外国人接客講座では、飲食店編や物販店編なども行っています。また、簡単な英会話なども行っていて、既に小さな博物館には外国のお客様も見えています。更に英語メニューですが、飲食だけではなくて物販などにも活用いただけるように、例えば店内案内や販売促進のためのポップ作成などにも活用いただいているところです。
 3Mの外国語パンフレット、体験型の観光というのは、非常に外国人の方には人気があると思っているので、観光課とも連携しながら、具体的な進め方について検討させていただきたいと思っています。

 

 

◆委員(井上ノエミ君) 
 外国人観光客の最近の行動は団体で、有名な観光地を訪問したり、買い物をするのではありません。本当の日本の姿を知るために、日本人の普段の生活を見たり、体験したりする個人旅行者が増えています。団体の観光客であれば、ガイドが付いて旅行するのは楽です。しかし、個人旅行者は自分でいろいろな情報を集めながら旅行していきます。そのため、求める情報も大変細かい情報になります。例えば、個人旅行者からは両替をする場所について、よく聞かれます。また、観光スポットでも、より詳しい情報を欲しがります。墨田区の観光情報は多言語のパンフレットを作成したり、ここ数年ですばらしくなりました。しかし、これからは更に詳しい情報を外国語で発信する必要があります。インターネットでの発信になると思いますが、墨田区として外国人観光客のニーズに応えるために、頑張っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

 

 

◎観光課長(金子明君) 
 パンフレットや冊子の多言語化は、既に実施してきており、更に充実していこうと思っています。また、海外の旅行博等でも、そのパンフレット等をお持ちして、十分に情報発信をしていければと考えているところです。
 なお、インターネットの発信につきましては、区及び墨田区観光協会のホームページでも多言語化の対応をしているところです。
 また、産業部門でも英語メニュー化をしたお店を取り上げた、おいしいすみだのウェブサイトを立ち上げて情報発信をしています。既にトリップアドバイザーなどの民間事業者での情報発信媒体でも、いろいろと取り上げられているお店も十分あります。今後は、産業部門と連携をして受入れ態勢にも支援の充実を図っていき、民間情報発信媒体等も活用しながら、外国人観光客向けの情報発信を充実させていきたいと考えているところです。

 

 

◆委員(井上ノエミ君) 
 150ページの道路橋梁費について、お伺いします。
 既に、道路公園課にはお願いしていますが、私の地元の住民の方が歩道の街路樹が植えてある緑地帯、これはますと呼ばれている場所ですが、そこに花を植えたいという要望がありました。この歩道の緑地帯ですが、歩道の一部ですから公道だと思います。そこに花の鉢が置いてあったり、何段ものスタンドを置いて盆栽や花の鉢を置いてある場所もあります。墨田区には、公園等愛護協定があって、公園においては住民が花壇をつくったりできます。私は、歩道の緑地帯においても、住民が責任を持って管理するという条件で花壇をつくったり、鉢を置くことを許可すべきと考えます。この住民参加によって緑地帯の整備に掛かっている税金を節約することもできます。今年度、ガイドラインをつくっていただけると聞いていますが、この住民参加活動にどのような問題点があるのかでしょうか。また、歩道の緑地帯の維持管理に毎年幾ら使っているのか、お伺いします。

 

 

◎道路公園課長(天海晴彦君) 
 歩道緑地帯を住民の皆様に管理していただくことについて、住民の皆様のお力もお借りして、良好な道路の管理をしていただけるように、早期の実施に向けて制度の検討を今進めているところです。
 問題点としては、公園の活動と違い、区が管理している道路の歩道は一般的にかなり狭いところが多くなっています。歩道の緑地帯に植えたものが通行空間に飛び出してしまったり、通行及び目視の阻害にならないように植えるものについては、一定の基準を設ける必要があるのかなと考えているところです。
 また、道路での作業になるので、管理にご協力いただく方及び通行する歩行者の安全性の確保も、十分に図らなければならないと考えています。それと、区道の歩道全体の緑地帯の維持管理には、年間で約7,500万円の費用を要しているところです。

 

 

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、153ページの交通安全推進について、お伺いします。
 墨田区は、平成23年度から27年度まで第8次交通安全計画を実施してきました。今年度から、第9次の交通安全計画を実施することになると思います。しかし、墨田区のホームページには、まだこの計画が載っていません。新宿区などは、既に第9次交通安全計画を公開しています。墨田区では、この計画がまだ完成していないのであれば、早期に作成していただいて、交通安全対策を実施していただきたいと思いますが、現状はどうなっていますか。
 また、第9次の交通安全計画では、通学路の安全対策を強化していただきたいと思います。今週も横浜で、登校中の小学1年生がトラックにはねられて亡くなっています。区内の通学路を見ても、ガードレールの整備などの対策が必要な場所がまだあります。事故が起こってから対策をとるのではなく、事前に危険な場所をなくすことが大事です。この点についても、どのように考えているのか、お伺いします。

 

 

◎土木管理課長(田中正明君) 
 第9次墨田区交通安全計画については、上位計画である東京都の第10次交通安全計画が本年4月に策定され発表されました。これを受けて、警察や消防等の関係機関に計画内容の修正を今依頼しているところで、年内には作成する予定です。
 また、通学路の安全対策については、この計画の中で取り組んでいきたいと思っています。今後も、所管警察署と連携を図り、危険な箇所がないように安全確保に努めていきたいと思っています。

 

 

◆委員(井上ノエミ君) 
 153ページの3,交通安全協会補助金ですが、墨田区の交通安全協会はさまざまなイベントを実施しており、重要な役割を果たしています。しかし、墨田区にある二つの交通安全協会の情報発信は改善する必要があると思います。本所交通安全協会のホームページは見つかりません。また、向島交通安全協会のホームページも作成途中のようです。墨田区内で起こった事故の情報などをSNSで流すなど、やるべきことは多いと思います。また、墨田区役所のSNSにイベント情報を載せることも考えるべきだと思いますが、ご見解をお伺いします。

 

 

◎土木管理課長(田中正明君) 
 ホームページやSNSなどを活用した情報発信は、大変重要と考えているので、両交通安全協会に対し、情報発信の強化を働き掛けていきたいと思っています。
 また、交通安全協会と連携する事業等については、区もSNSを通じて情報発信をしていきたいと考えています。

 

 

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、156ページの公園維持管理費について、お伺いします。
 私の地元の若宮公園に新しい遊具が入りました。滑り台が三つある複合遊具です。この遊具は、子どもたちに大変人気があります。これまで、割と静かな公園だったのですが、今は多くの子どもたちがこの遊具で遊んでいて、公園が大変にぎやかになっています。若宮公園のような複合遊具がない公園では、あまり子どもが遊んでいません。とてもよい遊具を入れていただきありがとうございます。子どもたちにとって、遊具がいかに大事か私も認識を新たにしました。これから、別の公園でも必ず遊具をチェックするようにします。

 

 

○委員長(中沢えみり君) 
 以上で新しいすみだの質疑を終了いたします。